ライトノベル 先輩とぼく5 レビュー

タイトル 先輩とぼく5
著者 沖田雅
イラスト 日柳こより
出版 電撃
発売日 2005年6月


執筆者:jade 評価:
文化祭の季節を迎えた凰林高校。もちろん先輩がこんな楽しげな行事を見逃すはずも無く、今回は美少女戦隊を結成!もちろんそれだけにとどまらず、いたるところで暗躍する先輩によって文化祭は完全に私物化されることに…
そんな折、何とオーラに恋する男が出現したから、さあ大変。その彼は先輩の幼馴染みで、完璧生徒会長で、表は好青年で、裏は腹黒くて、etc、etc。文化祭の裏で進む、タッキーと生徒会長の恋愛バトル!
果たしてタッキーに春は来るのか!?───先輩とぼく第5巻。

今回の主役はタッキー。先輩の幼馴染である生徒会長とオーラを巡って熱い恋愛バトルを繰り広げます。
イケメン生徒会長VSデブオタという一見ワンサイドゲーム濃厚なマッチングなのですが、いつもはキモオタ全開のタッキーが告白シーンで生徒会長を圧倒する男らしさを見せてくれるため盛り上がるの何の!まあかっこいいのはほんの一瞬だけでその後は…でしたが(苦笑
タッキーの告白シーンを含めて後半は非常に良かったですね。特に先輩がはじめちゃんに本音を吐露するシーンが個人的にはすごく好き。はじめちゃんがすべての真実を知った時、この場面が回想で出てくるのは間違いないと断言できるくらいの名シーンでしたね。

ただし良かったと言えるのは後半だけで、物語全体を俯瞰で見ると、はじめちゃんのツッコミにいつものキレが無く、序盤から中盤にかけてオチがないドタバタ劇が繰り広げられる様は地獄絵図と言えるほどのグダグダっぷり。巻が進むに連れて笑いのクオリティが下がってきているような気がします。この辺りはコメディ作品の宿命と言ってしまえばそれまでなんですけどねぇ…

前巻で持ち直したと思ったらんですが…好きな作品だけに今回の出来には正直がっかりしました。
数少ないシリアス部分が非常に魅力的なので完結するまで追うつもりではいるのですが、今回のような出来が続くようだと読むのが苦痛になりそう。そうならないよう著者のさらなる奮起に期待したいと思います。


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